授乳は赤ちゃんに栄養を与え、絆を深めるための素晴らしい時間です。しかし、乳頭の痛みを抱えていると、辛く、もどかしく、時には授乳を諦めたくなってしまうこともあるでしょう。
でも、安心してください。授乳初期の乳頭の痛みは非常によくあることで、そのほとんどは予防やケアが可能です。少しの知識と優しいケア、そして適切なサポートがあれば、痛みのせいで母乳育児を終わらせる必要はありません。
このガイドでは、乳頭が痛む原因、痛みを和らげ保護する方法、専門家に相談すべきタイミング、そして早く回復するためのケア製品とテクニックについて解説します。
乳頭が痛むのは「普通」のこと?
授乳を始めて最初の数日間、乳頭にヒリヒリとした痛みや敏感さを感じるのはよくあることです。これは、頻繁な授乳や摩擦に肌が順応しようとしているためです。
しかし、ひび割れ、出血、あるいは持続的な激しい痛みがある場合は、対処が必要です。多くの場合、ラッチオン(吸着)などに、根本的な原因が隠れているサインだからです。
乳頭が痛むよくある原因
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浅い吸い付き(浅いラッチオン)
赤ちゃんが乳輪まで深くくわえられず、乳頭の先だけを吸っていると、摩擦が起きてダメージに繋がります。
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授乳姿勢(ポジショニング)が正しくない
吸い付きが良くても、授乳中の姿勢が不安定だと痛みの原因になります。母親の背中や腕、赤ちゃんの首に無理な力がかかっていると、授乳に影響します。
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授乳初期の頻回授乳
「頻回授乳」自体は正常なことですが、授乳の回数が多い分、乳頭が痛んだり敏感になったりしやすくなります。
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舌小帯短縮症など、お口の構造の問題
赤ちゃんの中には、舌の動きが制限されていたり、上あごが高かったりすることで、吸い付きや乳頭への圧迫に影響が出る場合があります。
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皮膚炎や感染症
「ズキズキ・ピリピリ」とした焼けるような痛み、乳房の奥の痛みがあり、乳頭がテカテカ、白っぽい、あるいはカサカサしている場合は、皮膚炎、血管痙攣、または感染症の可能性があります。
乳頭の痛みを和らげる方法
1. ラッチオン(吸着)を直す
痛みをなくす最も効果的な方法は、根本原因である「浅い吸い付き」を直すことです。赤ちゃんには乳頭だけでなく、乳房を大きく口に含ませるようにしましょう。
コツ:
- あくびをする時のように、赤ちゃんが口を大きく開けるのを待ちます。
- 赤ちゃんのお腹と母親のお腹がピタッと合うように抱き、赤ちゃんの鼻を乳頭の高さに合わせます。
- 先に赤ちゃんのあごを乳房につけ、頭を少し後ろに傾けるようにして、おっぱいを根元から深く口に含ませます。
- 色々な授乳姿勢(横抱き、フットボール抱き/ラグビー抱き、添え乳など)を試してみましょう。
- 痛いときは、指を赤ちゃんの口の端に入れてそっと吸着を外し、もう一度やり直します。
わからない場合は、助産師や母乳外来の専門家に実際の授乳の様子を見てもらい、サポートを受けましょう。
2. 乳頭クリームを使う
乾燥を防ぎ、乳頭を保護するために、毎回の授乳の前後で少量を塗布してください。
3. ハイドロジェルパッドで即効冷感ケア
すぐに不快感を和らげたい時や、授乳の合間の使用に最適です。
4. 母乳を数滴塗る
母乳には天然の抗菌作用があります。授乳前後に母乳を数滴、乳頭に塗り込んでみてください。
5. 刺激の強い石鹸や化学物質を避ける
乳房はぬるま湯のみで洗うようにしましょう。石鹸は必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を悪化させます。乳頭周りに香料入りのローションやボディソープを使うのも避けましょう。
6. 通気性の良い、柔らかい素材の衣類を着る
- ノンワイヤーの綿素材の授乳ブラを選びましょう。
- 可能な時はブラジャーを外し、風通しを良くしましょう。
- 肌への刺激を防ぐため、湿った母乳パッドはこまめに交換しましょう。
専門家に相談すべきタイミング
次のような場合は、かかりつけの産婦人科、保健師、助産師などの専門家に相談してください。
- 授乳開始から数秒経っても痛みが続く
- ひび割れや出血が悪化している
- 赤ちゃんが落ち着かない様子だったり、体重が増えていなかったりする
- 皮膚炎や感染症の疑いがある/ラグビー抱き、添え乳など)を試してみましょう。
- 授乳すること自体が「怖い」「苦痛」と感じる
あなたは一人ではありません。早めにサポートを受けることで、快適に自信を持って授乳を続けられるようになります。
乳頭が痛くても授乳は続けられる?
はい、続けられます。ただし、痛みの原因を改善しながら進めることをおすすめします。原因(浅い吸い付きなど)を放置したまま授乳を続けると、状態が悪化する恐れがあります。
一時的に(専門家のサポートのもとで)ニップルシールドを使用したり、搾乳して24〜48時間ほど哺乳瓶やコップで飲ませたりすることで、乳頭を休ませるのも一つの方法です。その際も、母乳の分泌量を保つために搾乳のペースは維持するようにしましょう。
助産師からのアドバイス
- 傷ができるのを待たず、毎回の授乳後に乳頭ケアクリームを塗りましょう。
- 授乳のたびに吸い付きと姿勢を確認し、不安なことがあれば早めに専門家に相談を。
- 痛みが強いときは、授乳の合間にハイドロジェルパッドを使ってクールダウンしましょう。
- 一時的な痛みや不快感はよくあることですが、ずっと痛む場合は我慢せずに助けを求めてください。/ラグビー抱き、添え乳など)を試してみましょう。
乳頭の痛みは、あなたが母乳育児に向いていないという意味ではありません。母親と赤ちゃんが一緒に授乳を学んでいく中で、少しのサポートが必要なだけなのです。